アスリートインタビュー2021~山口洋文選手~

2021年全日本選手権に出場して

写真左 山口洋文選手

 Profile

山口洋文選手

諫早市立高来中学校→諫早農業高校→九州国際大学→長崎県スポーツ指導員(2021現在)

兄の影響で中学からウエイトリフティング教室に通う。諫早農業高校で本格的に競技を始め高校では全国2位。大学進学後、3年で念願の大学選手権個人日本一に輝く。4年では大学選手権2連覇を成し遂げる。2021年度は地元長崎県に活動の拠点を移して競技を続け、11月の全日本選手権で自身初となる総合2位に輝いた。


 

2021全日本選手権大会に出場して

  この試合のために努力してきた。

長崎に活動の拠点を移し、日本一を目指して活動してきましたが、新型コロナの影響で各種の大会が中止となり何を目標に活動すればよいのか、モチベーションを保つのが難しい1年でした。その中で、年末のこの大会だけは実施されると信じて日々の練習に打ち込みました。日々の練習拠点の諌早農業高校には高校時代の指導者や兄が勤務しており、指導を仰ぎながら恵まれた環境の中で練習に打ち込むことができ、非常に良い状態で試合に挑むことができました。

試合展開はライバルとの混戦が予想されましたが、自分の試技は成功させる自信がありました。6試技中5試技成功で全日本選手権大会で初めて表彰台に立つことができ、十分満足いく結果です。あと1試技成功させれば優勝という展開で惜しくも失敗に終わりましたが悔いはありません。来年に向けてまた努力したいです。

スナッチ競技2回目安定して成功

スナッチ競技3回目。会心の試技でスナッチ競技優勝を決める。

クリーン&ジャーク競技175kg この試技で総合2位が確定

この競技の魅力について

 努力が数字に表れること!

ウエイトリフティングの魅力は自分が努力した分だけ結果が必ず数字として表れるところです。競技を始めた当初は重い重量を上げることはできませんが、日々の積み重ねによって自己記録を更新することができ、達成感を味わうことができます。また、試合ではライバルより1キロでも重い重量を挙げることを競い合う攻防が面白いスポーツです。

 

ウエイトリフティングを始めたきっかけ

 楽しそうな雰囲気に惹かれた

兄がウエイトリフティングをやっており、体力作りの一環で中学時代から部活と平行して週1回、諫早農業高校に通い始めました。諫早農業高校のウエイトリフティング部は部員が皆仲良く、楽しく練習する雰囲気があり、練習に行くのが楽しかったです。

高校に入学してからは部活として本格的に競技に取り組みました。ウエイトリフティングの練習は長時間行わず、短時間で集中して練習するので自分にはあっていました。また、部員同士で声を掛け合って協力し合いながら練習するので部員同士も仲がよく、毎日がとにかく楽しかったです。徐々に競技成績も残せるようになり、大きな大会で結果を残すことができたときは非常に嬉しかったです。

 

新しくスポーツを始めたい人へ向けて

 記録に挑戦する楽しさ!達成できたときの喜びを味わうことができる!

この競技は、高校から始める人が多いので高校から何か新しいことに挑戦してみたいという人には向いていると思います。高校から初めても全国を目指せるという可能性も十分あります。男子選手だけでなく、最近は女子選手も増えてきています。また、早い年代から始めてフォーム等を習得しておくと更に高い成績が目指せます。中学時代は部活と平行して週1回でも練習しておくとよいと思います。

ウエイトリフティング競技は自分が積み重ねたことを確実に結果に反映させることができる数少ないスポーツです。また、自分の記録に挑戦する楽しさや、達成したときの喜びは非常に大きいです。運動が苦手だなと思う人や体格・体力に自信のない人でも軽い重量から積み重ねていけば確実に強くなれます。ぜひ挑戦してみてください!